防衛政策の転換

 2022年12月、「国家安全保障戦略(NSS)」、「国家防衛戦略(NDS、旧『防衛計画の大綱』)」、「防衛力整備計画(DBP、旧『中期防衛力整備』)」の安保三文書が改定された。防衛費のGDP比を2027年度までに2%まで増額、反撃能力の保有、経済安全保障の強化が眼目である。

 これは、第二次世界大戦後の日本の防衛戦略を抜本的に改めるものである。

 そして、2026年にはさらなる改定が予定されている。

 内容としては、武器輸出に関する制限をさらに緩和する、防衛費をさらに引き上げる(GDP比で3.5%)、「非核三原則」の見直しなどである。

 憲法9条をそのままにして、解釈でそこまで進むのには問題がある。私が国会議員時代には、宮沢喜一、橋本龍太郎など、戦争を体験した総理経験者が存命だった。彼らが、憲法9条からの逸脱にブレーキ役を演じてくれた。しかし、今では、そのような重鎮もいない。

 選挙で圧勝すれば、高市は、さらにアクセルを踏むだろう。