狙撃され耳を怪我したこの時がトランプ氏の絶頂期だったのかもしれない（7月13日ペンシルベニア州バトラーで、写真：AP/アフロ）

米主要メディア、トランプ陣営の亀裂を暴露

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　主流紙のニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストが期せずして、「MAGA（米国を再び偉大に＝トランプ支援政治勢力）がドナルド・トランプ元大統領と袂を分かち始めた」と報じた。

　ニューヨーク・タイムズは「MAGAマジックはかつてのようなものではなくなった。トランプ氏もかつてのようなMAGA指導者ではなくなってしまった」と書いた。

　ワシントン・ポストは「MAGAの幹部の一人は、『我々はもはやトランプ氏をコントロールできなくなってしまった。我々は独りぽっちになったトランプ氏が勝つことを祈るのみだ』と語っている」と書いた。

　ニューヨーク・タイムズはコラムニストのエズラ・クライン氏、ワシントン・ポストはアシュレイ・パーク氏ら3人の取材・共同執筆だ。

（nytimes.com/trump-gop-voters.）

（washingtonpost.com/trump-turbulence-campaign-election）

　一体トランプ陣営に何が起こっているのか――。

　トランプ氏は、9月22日に公表されたニュースマガジン「Full Measure with Sharyl Attkisson」とのインタビューで、今回の選挙でカマラ・ハリス副大統領に敗れたら2028年大統領選に「（出馬は）しない。今回が最後になる」と語った。

（fullmeasure.newscover-story-donald-trump）

　4つの裁判を抱えながら世論調査の支持率と遊説先での動員数を頼りに強気で突っ走ってきたトランプ氏が、初めてはっきりと「敗戦」の可能性を口にしたのだ。

（トランプ氏は8月6日、イーロン・マスク氏とのインタビューで「選挙で何か起こったら、今度はベネズエラで会おう」と述べ、大統領選で負けた場合はニコラス・マドゥ―ロ独裁政権のベネズエラに逃亡することを仄めかしてはいた）

（newsweek.com/donald-trump-flee-venezuela-loses-election-elon-musk-interview）