ノースカロライナ州での大統領選遊説でドナルド・トランプ氏(右)を紹介したあと演壇を降りようとするマーク・ロビンソン副知事(9月21日、写真:AP/アフロ)

「黒人ナチス」を褒めちぎっていたトランプ

「文春砲」ならぬCNNFiles(CNN調査報道チーム)が9月19日、大統領選の激戦州の一つ、南部ノースカロライナ州知事選に共和党候補として出馬しているマーク・ロビンソン副知事(56)の裏の顔を暴露した。

 過去にポルノサイトの掲示板に「私は黒人のナチだ」「奴隷制は悪くない」と投稿、さらには「トランスジェンダー女性のポルノ」を愛好し、また妻に妊娠中絶させていた「事実」を報じたのだ。

 同氏はユダヤ人やイスラム教徒への差別発言もしていた。

「14歳の時にジムのシャワールームでのぞき見したのが性的な目覚めだった」とも書いていた。

 ドナルド・トランプ前大統領は、ロビンソン氏を「(公民権運動活動家の)故マーチン・ルーサー・キング牧師の再来」と褒めちぎり、同州共和党支部からは反対があった同氏を強引に支持・推薦し、知事候補にさせた経緯がある。

 現時点では民主党候補に小差でリードされている。

 CNNFilesは、ロビンソン氏が2008年から2016年にかけてポルノサイトにニックネームを使って投稿していた記録を入手した

 ポルノサイトで使われていたユーザー名は、ロビンソン氏が他のソーシャルメディアで使っていたものと同じだった。

 プロフィールには「マーク・ロビンソン」と氏名を記し、過去にロビンソン氏が使用していた私用メールの記載もあった。年齢や居住地、婚姻期間、軍歴、母親の勤務先などの情報も合致していた。

 まさに動かぬ証拠だが、ロビンソン氏は9月19日のCNNのインタビューで「これは自分の言葉ではない。私の特徴を表していない」と書き込みを否定。

「タブロイドのゴミくずよりも、ノースカロライナの人々が直面している課題が重要だ」として、現時点では選挙戦を続ける構えを示している。

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