激戦州でトランプに手痛いスキャンダル、州知事候補が「黒人ナチス」と投稿
未成年者とのセックス、隠れ同性愛者、性的倒錯者が次々と露呈
2024.9.24(火)
高濱 賛
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NCはハリス47%、トランプ47%と目下互角
ノースカロライナ州(NC)では現在、トランプ氏とカマラ・ハリス民主党候補(副大統領)はニューヨーク・タイムズ/シエナ共同世論調査ではともに47%で互角(FOXニュースはハリス氏50%、トランプ氏48%)で激しい鍔迫り合いを演じている。
(トランプ氏は2016、2020年大統領選でノースカロライナ州を制していた)
それだけに、ロビンソン氏のスキャンダル暴露を地元カタウバ大学のマイケル・ブリッツアー教授はこう受け止めている。
「ロビンソン氏は遅かれ早かれ知事選から撤退するだろう。これでロビンソン氏の当選はまずなくなった」
「それよりもトランプ氏にも悪影響が出てきた。共和党候補にした『任命責任』は免れない。まるで放射能爆弾が落ちたようなものだ」
「黒人のナチス」でどこが悪いという理論
陰で「私は黒人のナチスだ」とか、「(当時大統領だった)バラク・オバマよりもヒトラーが大統領だったら良かった」などと投稿していても、それは自分の意見なのだから仕方がない。
ロビンソン氏は、ノースカロライナ大学中退。製造業で財を成し、副知事選に立候補して当選した。
保守系コメンテーター、ラッシュ・リンボー氏の本を読んで超保守主義に傾倒したともいう。
米メディアは、ロビンソン氏が自らを「黒人ナチス」と言っていることを批判しているが、黒人が白人至上主義に走ったとしても別に批判される筋はない。
保守派の黒人最高裁判事もいるわけだし、トランプ政権には黒人閣僚もいた(しかしナチスは米国では禁句だ)。
黒人だからと言ってリベラルでなければいけないわけではない。保守主義者であってもおかしくはない。
「黒人ナチス」と気負って、白人保守派ににじり寄ることで出世する道を選んだとしても偽善者とは言えない。
問題なのは、公職にある者、公職を目指す者が選挙公約に反することを陰でこそこそやってきたことだ。
ロビンソン氏を推薦したトランプ氏はそれを知っていたのかどうか。
性的倒錯に関しては、トランプ氏自身、いろいろ取り沙汰されている(モスクワでのご乱行など)が、立証はされていない。
いずれにしろ、トランプ氏の周辺には何となくふしだらなイメージが付きまとっていることが改めて露呈した。
無党派の浮動票はどう反応するのか。
(もっともセックスには潔癖なはずの宗教保守エバンジェリカルズがこれまで一切目を瞑り、トランプ支持を貫いていることには、筆者などは首をかしげているのだが・・・)