裏高尾の人気登山コース周辺でも目撃情報

 ミシュランガイドで三ツ星を獲得したこともある人気スポット・高尾山から小仏城山、景信山を経て陣馬山にいたる裏高尾の縦走コースは、桜の季節や秋の紅葉シーズンには多くのハイカーで賑わう。

 そんな人気ルートの周辺でも、最近になってクマの目撃情報が寄せられているというから心配になる。東京都環境局がまとめている「東京都ツキノワグマ目撃等情報一覧」(最新は11月10日現在、痕跡なども含む)によると、直近では11月9日に2件の情報が確認されている。

・1例目/朝8時30分、景信山~小仏城山(成獣1目撃)
・2例目/朝9時10分、景信山付近(成獣1目撃)

 2つのケースは場所的にも時間帯も近く、ともに1頭の成獣ということから同一個体かもしれない。こんなポピュラーな登山コース周辺にまでクマが出没しているのだ。

 ちなみに東京都レッドリスト2020年版では、ツキノワグマは南多摩地域では絶滅危惧2類(VU)、西多摩地域では純絶滅危惧(NT)と評価され、2008年から狩猟による捕獲が禁止されている(2027年3月31日まで)。