レギュラーで190円、ハイオクで200円を超えているガソリンスタンドもある(写真は8月16日の東京・港区のスタンド、時事)

 ガソリン価格が過去最高値になりました。資源エネルギー庁が8月30日に公表したレギュラーガソリン全国平均価格は1リットルあたり185.6円。15週連続の値上がりで2008年8月の最高値185.1円を突破しました。政府は補助金制度を延長し180円を超えないようにする方針ですが、上昇圧力は続くとの見方もあります。

 ガソリン価格はなぜ、これほど高騰しているのでしょうか。ガソリン価格が上がれば電気自動車(EV)が普及するとも言われますが、本当にそうなるのでしょうか。消費者としては少しでも燃費のいい運転をしたいところですが、巷で言われるテクニックは効果があるのでしょうか。

 JBpressに掲載してきたガソリン高騰関連の記事をまとめました。(JBpress)

(配信先のサイトでご覧になっている場合、下記の関連記事リンクまたは「JBpress」のサイトから記事をお読みください)


ガソリン高騰でEVは普及するか(写真:桃田健史)

ガソリン200円超えも近い?それでも日本ではEVの普及が期待できない理由
補助金で「200円の壁」を死守、自動車業界もEVに全力を投じず
(8/25 JBpress掲載)

桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 ガソリン価格の高騰が続いている。14週連続の値上がりで全国平均は1リットル当たり183.7円(21日時点)となった。政府はガソリンなどの激変緩和措置を講じてきた。原油高と円安が続くなか、その措置を10月以降も継続する検討に入った。ガソリンを使わない電気自動車(EV)の普及が日本で加速することになるのだろうか。《続きを読む


ガソリン価格高騰時代に広まる「燃費向上の運転テクニック」は間違いだらけ
ふんわり加速、小まめな給油、山岳路を避けても大きな効果が見られないワケ
(8/16 JBpress掲載)

井元 康一郎:ジャーナリスト)

 高騰を続けるガソリン価格。クルマが生活の足となっている地方ユーザーの財布を直撃することはもちろん、都市部のユーザーも遠出する気持ちに急ブレーキがかかる。そこでクローズアップされているのが燃料の節約術だが、果たしてどのくらい燃費向上が期待できるのか。自動車ジャーナリストの井元康一郎氏が、長距離試乗の経験から「本当の効果」についてレポートする。《続きを読む


原油価格は9月に再び下落する、7月は大幅上昇したが逼迫感は長続きしない
米中でくすぶり続ける景気悪化懸念
(8/9 JBpress掲載)

藤 和彦:経済産業研究所コンサルティング・フェロー)

 原油価格は7月、1年半ぶりに大幅に上昇し、足元では1バレル=80ドル台前半で推移している。足元では需給に逼迫(ひっぱく)感があるが、サウジアラビアなどによる原産によるもので持続力はないとの指摘がある。米国と中国の景況感は悪いままで、肝心の需要が力強く回復する見込みは乏しい。《続きを読む