英語力がなかったマネージャーも猛勉強、TOEIC900点獲得の猛者も
──グループ内で英語習得のスピードのばらつきはありませんか。
小牧 メンバー間で差がつくのは仕方ありません。そこで、習得レベルに応じて1から4のステージを設け、レベルが上がった人は次のステージに進み、違うグループに入るというシステムにしています。
──英語学習の時間は就業時間内ですか、時間外ですか。
小牧 就業時間内です。チームによって異なりますが、おおむね1日3時間までOKということにしています。会社からしたら、一時的に開発力が減ることになりますが、長期的には英語化したほうがメリットが大きいという判断です。
──ここまでで見つかった課題はありますか。
小牧 新卒や若手は英語を喋れる社員も多く、学習にも意欲的です。そうしたなかで比較的社歴の長いマネジメントレイヤーの英語力をどう変えていくかがポイントでした。
そこで開発部門のマネジメントレイヤーの一人に、まったく日本語が話せない外国籍のバイスプレジデントを据え、上層部とのミーティング、人事評価のミーティングを同時通訳を付けながらも英語化していきました。
──上層部の英語力のレベルはどのくらい上がりましたか。
小牧 2021年の段階では、英語話者と言える人はいなかったと思います(笑い)。ただ、いまはCTOの中出がインドで仕事をしていたり、TOEICで900点近くを獲得したメンバーもいたりと、大きくレベルアップしています。