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 がんステージVIで完治は不可能と宣告されても、体内環境を改善することでがんの進行を抑えることは可能──こう唱えるのは『がん劇的寛解』(角川新書)を上梓した、からすま和田クリニック院長・京都大学名誉教授の和田洋巳医師だ。体内環境はどうすれば改善できるのか? 和田医師が自ら胃がんを経験して以来実践してきた食事術を紹介する。(JBpress)

(*)本稿は『がん劇的寛解 アルカリ化食でがんを抑える』(和田洋巳著、角川新書)の一部を抜粋・再編集したものです。

アルカリ化食の実践で劇的寛解例が続出

 古代ギリシャの医学者で「医学の父」「医聖」「疫学の祖」などと呼ばれるヒポクラテスは「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ」との名言を残しています。また、中国の伝統医学である中医学や、その中医学を独自に発展させることで確立された日本の伝統医学・漢方にも「医食同源」「薬食同源」などの至言があります。

 これらの名言や至言に「がんもまた生活習慣病にほかならない」という事実を重ね合わせると、食生活の見直しこそ劇的寛解を得るための治療戦術の要諦であることが、おわかりいただけるのではないでしょうか。

 そして、がん細胞周辺の微細環境をはじめとして、体内環境をがんが好む酸性から、がんが嫌がるアルカリ性に変える「アルカリ化食」こそ、がんの勢いを鎮めるための最も効率的で効果的な戦術となるのです。

 からすま和田クリニックには、2011年の開設以来、およそ4000人のがん患者さんがお見えになっています。そして、その約半数にあたるおよそ2000人がⅣ期(ステージⅣ)がんの患者さん、すなわち標準がん治療では治らないとされている患者さんです。