(柳原 三佳・ノンフィクション作家)
お盆の直前、Twitterにこんな一文が投稿されました。
<昨晩は久々に義母と話をゆっくりする事が出来ました。その中で、お供え用のしきみを選別してる時、『まさか優空のしきみを自分が選別するなんて、夢にも思わなかった。未だ信じられない。』といった話をしました。
皆、あの日から進めてない。>
書き込んだのは、高知県の岡林宏樹さん(49)。2019年8月22日、高知県南国市と高知市の間を流れる下田川で、当時小学2年生(7歳)だった長男の優空(ひなた)君を亡くした父親です。
遺体発見の1時間後には「単独の溺水事故」と断定した高知県警
この件については、1年前、『川に沈んでいた愛息、なぜ県警は「解剖しても無駄」と告げたのか 見つかった生前の日記、ページめくった父親の悔恨』という記事でレポートしました。
【参考記事】川に沈んでいた愛息、なぜ県警は「解剖しても無駄」と告げたのか(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/66554)
優空くんは行方不明になった翌日、川底から遺体で発見されましたが、司法解剖は必要なしと判断され、約1時間後、「単独の溺水事故」と断定されました。
しかし、岡林さんは、当時一緒にいたとされる児童らの証言が二転三転していること、また、彼らが助けを呼ばずその場を離れ、優空君の自転車を乗りまわしていた事実等が明らかになったこと、さらに、優空くんがいじめを受けていた疑いも出てきたため、高知県警に再捜査を求め続けてきたのです。
今年の8月22日で優空君が亡くなってから3年……。真実究明はどこまで進んだのか、新たな動きはあったのか、岡林さんにあらためて伺いました。