国会で取り上げられたのに……
――4月には国会でも「高知小学生水難事故」が取り上げられたようですね。
岡林 はい。4月6日、梅村みずほ参議院議員(日本維新の会)が、優空が川で亡くなった件を法務委員会で質問してくださいました。梅村議員は私たちが第二回目の署名を提出して再捜査を求めたことを取り上げ、警察庁に対して「どう対応するのか?」と真正面から問い詰めました。そのときの警察庁の答弁は以下の通りでした。
<お尋ねの件については、令和1年8月、高知県の下田川において、当時小学校2年生の男子児童が溺れて亡くなられた事案と承知しております。本年3月に、警察庁において御遺族から陳情書と署名を受領しております。改めて、亡くなられた御児童の御冥福をお祈り申し上げます。受領した陳情書については、本件事案を担当する高知県警察にも情報共有を図ったところであります。個別の事案における捜査の内容についてお答えをすることは差し控えますが、高知県警察において、御遺族の心情に配慮して適切に対応を行っていくものと考えております>
まさにこれ以上ない、国会という場での質疑には本当に感謝しています。ですが、警察庁は、「所轄の高知県警に対応させる」と答えました。私たち遺族がなぜ、2回目の署名を県ではなく国に届け、訴えたのか……。この心情を理解して欲しかったです。
――警察庁のこの答弁の後、何か動きはあったのでしょうか。
岡林 捜査自体の動きは特にありませんが、高知県警から説明をしたいとのことで呼ばれました。