警察庁に再捜査を求める署名を提出

――昨年の8月にお話を伺ってから1年が過ぎました。この間、どのような動きがあったのでしょうか。

岡林 真実究明の活動はずっと続けています。息子が亡くなって2カ月後、高知県警に再捜査を求める第1回目の署名活動を行い、全国から7万6000筆を超える署名を提出しました。しかし、「捜査は継続中」という詭弁で片付けられてしまい、残念ながら進展は全くありませんでした。そこで今年になって、今度は警察庁に再捜査を要請する第2回目の署名を開始したのです。

――県ではなく、国に訴えようとされたのですね。

岡林 はい。本件の経緯とずさんな捜査の現状を国の方に知っていただきたいと思ったのです。コロナ禍ではありましたが、全国から14万5572筆の賛同署名が集まり、2022年3月、警察庁の要請に従って、陳情書面と共に郵送しました。署名用紙は大変な量で、重量は75キロもありましたね。併せて、高知県南国市で1年以上開催が止まっている「いじめ第三者委員会」についての実情も報じていただきたく、3月24日には衆議院議員会館で記者会見を行いました。

優空君の事故の再捜査を求める署名簿が入ったダンボールの数々(遺族提供)
議員会見で記者会見する岡林さん(写真中央。遺族提供)