事故現場に子どもによるものとは思えない嫌がらせ
――『事故』という赤い文字の上に、何か黒いステッカーが貼られていますね。
岡林 「死神」です。すぐに剥がしたのですが、車のボディに貼るためのもので粘着力が強く、接着剤の跡がべっとりと残ってしまいました。その後、薬剤を使ってなんとか綺麗にはなりましたが、繰り返されるこうした悪戯に心を痛めています。これは子どもの悪戯ではないと思うのですが、誰が、何を目的にこのようなことをするのか……。
また、息子の名前を挙げて、こんな書き込みもありました。
<優空君という名前、なんて読むのかわからない。キラキラネームの子どもは不幸になる法則>
――本当に卑劣な投稿ですね。被害者遺族がなぜこのような被害を受けなければならないのでしょう。インターネット上の誹謗中傷対策として「侮辱罪」に関する法改正が行われました。交通事故遺族への誹謗中傷をして逮捕者も出ていますが、抑止力になってほしいものですね。
岡林 はい。真実を明らかにするまでには、まだまだ時間がかかると思いますが、私たち遺族としては、とにかく息子の件を風化させてはならないという必死の思いで活動を続けています。この夏も痛ましい水難事故が多発していますが、一人でも多くの命を守っていきたいですね。私たちのような思いをする人をこれ以上増やしたくはありません。微力ながらそう願っております。
●「高知県小学生水難事故」のHP
https://team-hinakun.jimdofree.com/