「日本がこの運動に参加してくれれば心強い」

  ナタリアさんのほうは、弟アルテムさんがロシア軍の捕虜になっている。

「弟は現在、ドネツクで拘束されています。アゾフスターリ製鉄所を守った兄弟と一緒にそこにいます。彼と最後に連絡が取れたのは5月16日です。彼らは2月24日からマリウポリの街と住民を守りました」

「住民と軍隊は非常に困難な状況に置かれ、食料も武器も軍隊に届けられませんでした。彼らはそれでも戦い抜きました。街を守るすべての兵士がアゾフスターリ製鉄所に集まりました。そこはすでに要塞でした。軍隊だけでなく、民間人や多くの負傷者を受け入れました。私たちの守護者はすべての人々を守りました」

「彼らは民間人を受け入れ、食べ物を共有し、最善を尽くしてロシア軍の侵略からマリウポリとその住民を守ろうとしたのです。残念ながら弟とは連絡が取れません。国際赤十字は彼らと連絡をとることができる組織であり、仲介者ですが、弟がいる場所に行くことが許されていません」

「弟が今どのように感じているのか、何を食べているのか、またどのように扱われているのかを知ることはできません。私たちは彼らが今どのようにしているかを知ることすらできないのです。すべての国が私たちのヒーローを救うことに協力してくれるなら、それは大きな助けになります」

 ナタリアさんは「私たちの“守護者たち”はすでに日本ではサムライに比較されていると聞きました。日本がこの運動に加わってくれれば、とても心強いです。非常に光栄に思うでしょう。日本が私たちの守護者、アゾフ連隊が祖国の愛国者であることを理解してくれたという事実に感謝します」と話した。