9月に最も読まれた記事は2位以下を大きく引き離して「韓国電力が天文学的赤字、政府機関を提訴へ」だった。李明博大統領の竹島上陸や天皇を冒涜する発言があったとはいえ、中国の反日テロもあっただけに、韓国に対する関心の高さが浮き彫りになった。

中国を押さえて韓国の勝ち

今週のランキング
順位 タイトル
1 アジアは本当に「これ」で戦争を始めるのか?
2 原爆製造で129万人もの被害者を出していた中国
3 韓国の格付け、「日本抜いた」と言うものの…
4 日中「正常化」の処方箋
5 米国は日本を支持する、しかしまずは自力での反撃を望む
6 中国共産党がある限り日中関係は変わらない
7 蘇ったトヨタ、苦難を乗り越え業績急回復
8 「落とし所」なき尖閣諸島問題の行方
9 日本の政治:右傾化する主要政党
10 日本経済を待ち受ける「モルヒネ切れ」の苦しみ
11 双方が損をするだけの尖閣問題、野田政権が打つべき手は何か
12 ユーロ危機:形勢一変か?
13 日本企業の「大人」だけが知らない「学生フォーミュラ」に集う若者たちの実力
14 実存的な苦悩に苛まれる韓国
15 代表選、総裁選に見る民主・自民両党の劣化ぶり
16 世界の人たちから見た尖閣諸島問題
17 フェイスブックが幕を閉じる日が近づいている
18 「2つのインド」の物語
19 中国の対日強硬姿勢に対抗できない日本防衛態勢の現状
20 わずか数時間で日本は中国に占領されるぞ

   筆者の玉置直司さんは以前にも「韓国、ブラックアウト寸前だった」でも、韓国の電力問題を指摘している。

 輸出産業を支援するために日本の半分以下という電力料金の設定が韓国経済に大きな負担となり、限界を迎えつつあるという内容だ。

 無理を続ければ続けるほどあとに生じる問題は膨れ上がる。好調に見える韓国経済だが、問題の根はかなり深そうである。

 2番目に読まれたのは「アマゾン、またもや低価格戦略」だった。アップルの「iPhone 5」の発売もあって、新しいスマートフォンやタブレットに対する期待が非常に高かったようだ。

 3番目に読まれたのは「理性的愛国表現が聞いて呆れる」だった。日本政府による尖閣諸島国有化を受けての中国の反発とその後の暴動は否が応でも日本人の関心を呼んだ。

 7位にも英エコノミスト誌の「中国依存指数:ティーンエイジの苦悩」が入っている。急激な発展を遂げてきた中国経済が激しい成長痛に見舞われているという内容だ。

 4位は「フェイスブックが幕を閉じる日が近づいている」で、次々と新しいサービスが登場するSNSにあって、フェイスブックが時代から取り残されつつあるという指摘である。

 5位は玉置直司さんの韓国の記事「韓国の格付け、『日本抜いた』と言うものの・・・」だった。バラマキ政党、民主党によって日本はさらなる借金地獄に陥っており、韓国に抜かれるのは当然だが、実は韓国にも問題があるという内容。

 6位は「iPhone 5は退屈な製品?」だった。熱狂的なアップルファンに支えられえて記録的な販売数量を達成しているアイフォーン5だが、その中身はイマイチという指摘である。

 9月は韓国、中国、そしてスマートフォン・タブレットの記事が非常に読まれた。