小型株のパフォーマンスが高いワケ(仮説)
こうした「小型株効果」が市場で観察される背景には、大きく2つの理由(仮説)があるとされています。それは、①そもそも小型株の多くが投資家のレーダーに掛かっていないこと、そして、②時価総額が小さく流動性が低いため機関投資家の投資対象となり難いこと、が挙げられます。
例えば、輸送用機器セクターを見ると、業界を代表するトヨタ自動車は実に27名のアナリストがカバーして業績予想や株式レーティングを付けていますが、ブレーキメーカー世界4位(世界シェア約2%)の曙ブレーキ工業をカバーしている証券会社は1社のみで、更新頻度もあまり高くないようです。
多くの小型株はそもそも機関投資家や証券会社の調査対象となっていないことも多く(図表2)、会社の業績や内容が正しく理解・評価されていない銘柄も少なくないようです。そして、一部の投資家が本来の価値に気付いて買い始めると、株価は大きな動きを見せることが少なくありません。

また、時価総額が小さく流動性が低い銘柄を買い付けると株価は大きく動いてしまうため、機関投資家は時価総額などで足切りをして小型株への投資を敬遠するケースが多いようです。
このように、多くの人には気づかれず、気づかれたとしても機関投資家は手掛けづらい小型株は、「手つかずの割安優良株が放置されていることも少なくないため長期的には良好なパフォーマンスを上げている」とする仮説には、相応の説得力があるように思われます。