「裁判所が“見込み”で減刑するのが間違い」
「札幌のニュースを見ました。不正改造、法廷で嘘をつく、任意保険未加入、執行猶予期間中の無免許運転、全てが自己中心的で悪質極まりない人物ですね。被告は法廷で、『再び運転しない』などと述べて、情状酌量理由として減刑されているそうですが、見込みで裁判所が減刑するのが間違っていると思います」
そう語るのは、4年前、中学に入学したばかりのひとり息子・晴琉(はる)くん(12)を交通事故で亡くしたお父さんです。
生物学者になるのが夢だったという晴琉くん(遺族提供)
事故は2022年6月、三重県津市のスクールゾーンの交差点で発生しました。
自転車で下校途中の晴琉くんが青信号の横断歩道を横断中、確認を怠って左折してきた不正改造の大型ダンプにはねられ、車底部に巻き込まれたのです。晴琉くんは頭部に損傷を受け、間もなく死亡しました。
不正改造が各部に行われていた加害者の大型ダンプ。助手席の安全確認窓にはフィルムが貼られ、窓の前には工具箱が置かれ視界は遮られていた(遺族提供)
*本件事故の概要や判決文の内容については、以下の記事に記した通りです。
【参考】血だらけの制服を何度も洗いながら母が決意したこと 違法改造ダンプに我が子の命奪われ…【交通死亡事故】(Yahoo!ニュース - エキスパート:2026.1.6)
過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕された辻谷隆容疑者(当時50)は、2023年9月27日、津地方裁判所(深見翼裁判官)で禁固2年6カ月執行猶予5年の判決を言い渡されており、現在執行猶予中ですが、今回報じられた札幌のケースと共通点が多いというのです。
晴琉くんのお父さんは語ります。
「実は、息子の事故の加害者も、『事故後運転はしていない。今後、二度と運転免許の再取得はしない。保険以外にもできる限りの賠償をしたい』と法廷で述べ、情状酌量理由として減刑され、執行猶予判決を受けています。ですが、その言葉は口先だけで、実際には事故後から運転しており、刑事裁判の前に行政処分で免許欠格となったのですが、欠格期間が終了する前から教習所に通い、4輪と2輪の免許を再取得していました。
法廷では運転していないと嘘をついていましたが、息子の命日に献花ひとつせず、平然と車を運転する姿を偶然見かけたときは、ショックで身体が震えました。