2026年2月9日に行われた衆議院選挙での与野党の党派別新勢力(図:共同通信社)
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(勢古 浩爾:評論家、エッセイスト)

 今回の衆議院選の自民党の大勝の原因はまず、高市総理の毅然とした政策への期待以外に、岸田、石破の前政権が暗くじめじめしてひどかったこと、が挙げられる。

 さらにその上、立憲民主党と公明党の血迷った新党が設立され、自滅したことが大きな原因である。中国のねちねちしたケチくさい嫌がらせも、それに輪をかけた。

 首相周辺は「よかった。最高の勝ち方だ」と安堵した。

 ところが早速、自民党のなかから「さすがに勝ちすぎだと思う」とか、「ここまで大勝すると反動が怖い」などと話す中堅議員が出現した。

 なかには「高市さんに反対しにくい空気ができてしまう」という声も出ているという(またこんな反高市の否定的意見を必死で探し回る記者が多いのだ)。

 世の中には、前向きな話をすると、かならずマイナスなことをいっては腐し、水を差したがる人間がいるものである。

 こんな連中は、前向きで積極的な考えが自分にあるわけではなく、ただただ相手を腐したいだけなのだ。

 自分もその組織の一員のくせに、「もし失敗したら、負けたら、売れなかったら、どうするんだ」といい、自分だけいい気になっているのである。

「反対しにくい空気」ができると困るのは

 なにが「さすがに勝ちすぎだと思う」とびびってるんだ。なにが「ここまで大勝すると反動が怖い」だ。なにが「高市さんに反対しにくい空気ができてしまう」だ。

 反対したいことがなにかあるのか。

 あるのだ。

 党内の、こんなに勝って「悔しいのお」(©高橋洋一)の反高市派の存在である。

 石破茂前首相が今回の選挙結果に、「白紙委任とは違う」「多くの議席をいただいたからといって、何をしてもいいという話にはならない」と釘を刺した。

 岩屋毅前外務大臣も「(高市政権が)間違った方向に行きそうな時には、ブレーキを踏むことを心掛けないといけない」といった。

 あきらかに「勝ちすぎ」たことの弊害でしかないこの二人は、「志を同じくする人と相談して」反高市の党内グループを作らねば、と考えているようだ(13日、岩屋は、これは「新党」結成でない、「総理は支えていく」などの釈明文を出したが、信用できない。例えば、これまでスパイ防止法の制定について、口では「慎重」といいながら、実際的には反対してきたからである)。