バリューチェーンの変革に課題も
確かに、自動車メーカーは製造者であり、同時にカーディーラーに対しては卸売業者でもある。そのためカーディーラーは、自動車メーカーにとっては競争領域と言える。
一般的に、自動車産業におけるバリューチェーンとは、カーディーラーの販売・整備点検などの業務や、中古車として二次流通を指す。そう考えると、自工会がこれらサービス事業全般で、カーディーラーと協調するのは難しいのかもしれない。
だが、新しい課題の③サーキュラエコノミーの仕組みづくりの「サーキュラエコノミー」には実質的に、バリューチェーンが含まれるはずだ。であれば今後、自工会は「バリューチェーンの変革」に対する議論も進めていかなくてはならないだろう。
日本の自動車産業界は、業界全体の仕組みを早期に見直す必要がある。そうなればおのずと、部品メーカーやディーラー、整備工場、ガソリンスタンド、充電インフラ事業者など、関連事業者の自動車産業界での立ち位置も変化する可能性がある。
日本の自動車産業がグローバルで生き残るためには、自工会が進める「業界大変革」が具体化するここ数年間が、勝負の時期になりそうだ。



