【燃費】スバルの常識を変える実測20.7km/リットルの数値
次に燃費。ガソリンを満タンにしてから市街地3、郊外路5、高速2の比率で599.5km走り、再び満タンにするという方法で測定してみたところ、給油量28.94リットル、実測燃費は20.7km/リットルという結果が得られた。燃費計値は20.8km/リットルと、ほぼ正確な値を示した。
クロストレックのWLTCモード走行時燃費の国交省審査値は総合18.9km/リットル、市街地15.4km/リットル、郊外20.6km/リットル、高速19.7km/リットルだが、メーター内の平均燃費計の推移を見るに、すべてのステージで審査値より良い水準のスコアを簡単にマークできるという印象だった。
特段慎重な運転をせずともリッター20km超の燃費で走れるというのは、これまでのスバルの普通車にはなかった特性で、顧客層を広げるのに貢献しそうに思えた。
ただ、20km/リットル強という数値自体は今日のストロングハイブリッドとしては平凡なものであるのも確かだ。
エネルギー損失の大きな機械式AWDを使っていることも一因であろうが、筆者が過去に長距離テストを行ったモデルのひとつでクロストレックと同じ機械式AWDを持つホンダのクロスオーバー「ZR-V」のストロングハイブリッドとの対比でも1割ほどのビハインドだ。クロストレックS:HEVは車両重量が1660kgと案外重く、それも燃費の足を引っ張っているのではないかと推察された。
それでもマイルドハイブリッドに比べると燃費改善効果は著しい。インプレッサのマイルドハイブリッドのロードテストは走行パターンが今回と似ていたが、実測燃費は15km/リットル強だった。そこからは3割くらい燃費が向上していることになる。
燃料消費量100リットルで走れる距離が1500kmと2000kmでは自由度も格段に違ってくる。積極的に長旅を楽しみたいというユーザーには心強い選択肢となり得る。
クロストレックS:HEVの後席。十分な広さがあり、衝突時に乗員の体格に合わせて拘束性を調節するアダプティブロードリミッター型シートベルトを装備(筆者撮影)