ダボス会議での演説の中で、欧州批判を展開したゼレンスキー大統領(写真:AP/アフロ)
[ロンドン発]ウクライナ和平に向けロシア、ウクライナ、米国の交渉担当者は1月23日、アラブ首長国連邦(UAE)で協議に入った。2022年2月にロシアがウクライナに全面侵攻して以来、3カ国が顔をそろえる初の会合となると英BBC放送(同日付)は当局者の話として報じた。
ロシア、ウクライナ、米国の3カ国協議、和平合意に至るまでの障害
モスクワでウラジーミル・プーチン露大統領とスティーブ・ウィトコフ米特使らの会談が行われた後、ロシア当局者が協議に参加することを認めた。露側は米国との交渉はあらゆる点で有益だったが、領土問題が解決されるまで長期的な和平合意には至らないと語った。
UAEのムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領(中央)とウクライナ、ロシア、アメリカの高官たち=1月23日(提供:UAE Presidential Court/ロイター/アフロ)
ドナルド・トランプ米大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏も同席した。プーチン氏の補佐官ユーリ・ウシャコフ氏は「大統領は外交的解決に真摯に関心を持っているが、領土問題が解決されるまでロシアは特別軍事作戦の目的を一貫して追求し続ける」とBBCに釘を刺している。
最大の争点はウクライナが死守する東部ドネツク州の25%を放棄するようロシアが要求している点。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は昨年末、戦争終結に向けた米国の20項目計画は90%準備が整っているが、領土を巡る立場は異なると強調した。