欧州が「脇役」ではなく「主役」として安全保障に関与せよ

 同じ日が繰り返される米映画『恋はデジャ・ブ』(1993年)に例え、毎年ダボスで自衛の必要性を訴えなければならない現状を批判。「言葉ではなく行動が秩序を作る」と欧州の決断力の遅さを「グリーンランドモード(誰かがやってくれるのを待つ思考停止)」と皮肉った。

 ゼレンスキー氏は欧州に対し(1)ロシアの凍結資産を凍結するだけでなく、ウクライナ支援と自衛のために使うことを決定する(2)トランプ政権がベネズエラで行ったように欧州沿岸を航行するロシアのタンカーを没収・売却して資金源を断つ――べきだと力説した。

 さらに欧州企業経由でロシアにミサイル部品が流れている現状を指摘し、制裁の抜け穴を完全に塞ぐよう要求。米国や北大西洋条約機構(NATO)が助けてくれるという“信仰”を捨て、欧州自らが戦える「欧州統一軍」を持つべきだと提言した。

 デンマーク自治領グリーンランドに少数の兵を送るパフォーマンスではなく、中露を震え上がらせる軍事拠点を構築すべきだと強調した。真の平和にはウクライナの独立と欧州が「脇役」ではなく「主役」として安全保障に関与することが不可欠と結論付けた。