上質かつスポーティなSUVへ

 フォレスターに限らず、スバル車は従来、重心が低い水平対向エンジンと左右対称のシンメトリカルAWD(全輪駆動)方式を採用しているため、旋回性能が高い。そこに、独自開発したストロングハイブリッド用の「e-アクスル」の効果が連動している。

新型フォレスターに搭載される2.5Lストロングハイブリッド(写真:筆者撮影)

 e-アクスルとは、モーター、発電機、減速機、制御系装置などを一体設計したシステムで、エンジンの背後に組み込まれている。

 従来のマイルドハイブリッド方式と比べてモーター出力が上がり、燃費と走り味が同時に向上した。しかも、音、振動、路面からの突き上げという3つの要素から乗り心地を評価する「NVH」の基準も大幅に向上したことで、新型フォレスターのストロングハイブリッドは、上質かつスポーティなSUVへと進化したことを、公道走行で実感することができた。