
マツダが今年中のフルモデルチャンジを明言している、次期「CX-5」に関する新たな事実が、3月18日に都内で実施した「マルチソリューション説明会2025」で明らかになった。2027年に新開発エンジン「SKYACTIV-Z」を使ったハイブリッドが登場する。さらに、CX-5の電気自動車(EV)が走行する様子も初公開された。次期CX-5は、どんな姿で登場するのであろうか。マツダ幹部への聞き取りをベースに考える。
(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)
約1時間のプレゼンテーションの中で、報道陣の注目を集めたのはEVの「CX-5」が雪上走行する動画だった。
電動化推進担当の常務執行役員、梅下隆一氏によれば、このクルマは2027年に量産予定のグローバル向けEVの実験車両とのこと。マツダが独自に開発中のEV専用プラットフォームを採用するという。公開した資料のイメージ図ではボディ形状はSUVだが、それが次期CX-5になるかどうかは明らかにしていない。

今回公開した実験車両は、現行CX-5を仮装した形に過ぎない。
そしてもう1箇所、プレゼンテーションでCX-5が登場した場面があった。
「マツダ独自のハイブリッドシステムと組み合わせて、2027年中に次期CX-5から導入予定」と明記した。
これは、新開発エンジン「SKYACTIV-Z」のハイブリッドのことだ。