新開発エンジン「SKYACTIV-Z」のインパクト
SKYACTIV-Zは、排気量2.5Lの直列4気筒ガソリンエンジンで、欧州ユーロ7、米国LEV4・Tier4など今後厳しさを増す世界各国の排ガス規制をクリアするもの。
従来のガソリンエンジンで規制対応を目指すと出力が下がってしまう。だが、SKYACTIV-Zではマツダ独自の燃料技術を使い、市街地走行から高速走行まで低燃費、かつマツダらしい「走る歓び」を体感できる。

さらに、アフォーダブルな(お求めやすい)価格帯を実現するという。
SKYACTIV-Zを実現するための基盤であるSKYACTIV-Xは「マツダ3」に搭載された。だが、SKYACTIV-Xを搭載したハイブリッド車は価格がSKYACTIV-Gのガソリン車やSKYACTIV-Dのディーゼル車に比べて割高だったこともあり、販売が伸び悩んだという経緯がある。
SKYACTIV-Xでは、一般的にはスーパーチャージャーと呼ばれるエンジンのクランクシャフトからの動力を利用した過給器(エンジンに圧縮空気を送り込む装置)と、小型モーターを組み合わせる複雑な構造となったことが、価格高になった要因である。

今回、次期CX-5でハイブリッド化が明らかになったSKYACTIV-Zでは、ハイブリッド技術についても注目されるところだ。
マツダはトヨタ自動車、デンソー、そしてトヨタ・デンソー・アイシンの合弁企業であるブルー・イー・ネクサスと、効率的な電動化技術開発で協業することを明らかにしている。