立花孝志さんの法的問題と執行猶予中の継続的違法行為
それにもかかわらず、立花さんは選挙中に百条委員会の委員長を務める奥谷謙一県議への名誉毀損で刑事告訴されています。また、同じく百条委員会委員だった竹内英明元県議の自死後、根拠のない情報をSNSで発信するなど、問題行為を続けていました。
振り返れば、異例の参議院議員辞職に追い込まれた後、逮捕・起訴までされてしまったガーシー(東谷義和)さんの一件では、ネットでの有害情報発信において「ガーシー法理」とまで言われる新たな地平線を切り拓いたわけですが、立花孝志さんやその周辺の人物への当局対応も、ここまで踏み込んで進めることを念頭に置いているため、立件に向けた捜査に時間がかからざるを得ないとも思われます。
立花さん側も追い込まれているのか、 自身の行為を奥谷氏が訴えていることで名誉を毀損されたとして立花さんは2024年11月に損害賠償を求めて東京地裁に提訴しましたが、、第一回口頭弁論が開かれる前に「原告の請求の全部を放棄する」との請求放棄書が立花さんから提出されていきなり裁判が終了。奥谷さん側の代理人が「自分から提訴して敵前逃亡する」と批判する騒ぎになりました。
並行して、24年10月には、みんなでつくる党の大津綾香党首につきまとった疑いで軽犯罪法違反で書類送検されるなど法的問題が累積しています。
この背景には、NHK党結党後に立花さんが党運営費用調達の名目で支援者などから「貸付金」を集め、党に返済の難しい負債が溜まっている状態で大津さんに党代表が交代したこと、3億円以上とも言われる立花さんによる使途不明金も積み上がっていることがあります。
まあ滅茶苦茶です。
それでもどうにかなっちゃっているのは、社会の閉塞感や政治のエンタメ化で「立花孝志ならどうにかしてくれるのではないか」という信者がネットの中で増え、そのような人が千人単位でネットで存在し、ひとり当たり数万円ないし十数万円程度の些少の金額とはいうものの、立花さんや旧NHK党に貸付したり有償イベントに参加したりしてなんだかんだ資金がついてしまって活動が持続したことが背景にあります。
加えて、昨年の都議会選挙ではNHK党として大量に出馬させた候補者のポスター掲示場に大津さんを中傷するポスターを大量に貼り、東京都選挙管理委員会を巻き込んだ騒動にも発展しました。どうしてこうなった。
大変悲惨な状況でありながら、立花さんは今年7月投開票が予定される参院選兵庫選挙区への出馬を宣言し、都議選でも候補者擁立を表明しています。