大学トップを目指した駒大は6位
箱根駅伝で2位に入り、國學院大に先着した駒大。1区の伊藤蒼唯(3年)がトヨタ自動車・吉居大和と4秒差の2位で好スタートを切ると、3区の山川拓馬(3年)が区間5位、5区の桑田駿介(1年)も区間3位と好走した。
しかし、2区の吉本真啓(4年)が区間8位、4区の白井恒成(2年)が区間12位、6区の工藤信太朗(2年)が区間12位と“つなぎ区間”で失速。 2区で4位に転落すると、終盤区間でも順位を落として、大学勢では國學院大、帝京大に次ぐ6位でフィニッシュした。この結果に藤田敦史監督は渋い表情だった。
「主要区間の1区、3区、5区は戦えたところがあったんですけど、いわゆるつなぎですよね。2区、4区、6区で取りこぼしがあった。特に2区は流れを断ち切ってしまい、そういうところが弱さかなと思います。一方で帝京大はつなぎ区間であげてきた。それが駅伝の強さだと思うので、我々も上の選手だけではなく、それ以外の選手をしっかり強化するべきだと感じましたね」
今回、吉本以外は3年生以下のメンバーで出場。エース佐藤圭汰(3年)は米国・アルバカーキの合宿中で、箱根駅伝で活躍した帰山侑大(3年)と村上響(2年)は大会同日に開催されたニューヨークシティハーフマラソンに出場していた。
ベストオーダーを組むのが難しい状況ではあったが、「このメンバーでも大学では一番を取りたかったですね。圭汰は米国の方で順調に練習をしていますが、彼に頼ってしまってはいけない」と藤田監督はチームの底上げを課題に挙げた。