ソフトバンク宮崎キャンプ 。ブルペンでの投球練習を終え、捕手とタッチする上沢直之投手(写真:共同通信社)

逸材揃いの日ハム2011年ドラフト入団組

 現福岡ソフトバンクホークスの上沢直之は、専大松戸高校時代は甲子園の出場経験がなく、2011年ドラフト6巡目で日本ハムファイターズに入団した。

 この年の日ハムは、伯父の原辰徳監督(当時)がいる巨人への入団への希望を表明していた東海大の菅野智之を1巡目で強行指名。同じく1巡目で菅野を指名した巨人との抽選の結果、指名権を得たが、入団を拒否された。しかし、2巡目以下は豊作となった。

2巡目 松本剛(帝京高校)外野手
3巡目 石川慎吾(東大阪大柏原高)外野手 現ロッテ
4巡目 近藤健介(横浜高)捕手 現ソフトバンク
5巡目 森内壽春(青森大)投手 引退
6巡目 上沢直之(専大松戸高)投手 現ソフトバンク
7巡目 大嶋匠(早稲田大)捕手 引退

 ソフトボール選手の早稲田大の大嶋を7巡目で指名したことが話題になったドラフトでもあった。当時の日本ハムは育成ドラフトには参加していない。

逸材揃いだった2011年ドラフトで日本ハム入りした選手たち。(左から)松本剛内野手、石川慎吾外野手、近藤健介捕手、森内壽春投手、上沢直之投手、大嶋匠捕手(写真:共同通信社)

 高卒で入団した松本と近藤健介がのちに首位打者を獲得。同じく高卒の上沢もオールスターに出場する投手となり、中軸を打つこともある石川ともども、4人の高卒が14年後もすべて現役で、一軍で活躍する選手となった。

 翌2012年のドラフトでも、日本ハムはMLB挑戦を表明していた花巻東の大谷翔平を強行指名した。しかしこの際は、日本ハムの説得が功を奏して大谷は日本ハムに入団、前代未聞の「二刀流選手」として大きく飛躍したのは周知のことだ。

 さらに日本ハムは2014年には早稲田大のエース、有原航平を4球団競合の中で、引き当てている。