グーグル・クラウドのイベント会場(筆者撮影)

生成AIとAIエージェントの活用方法

 2025年3月13日、グーグル・クラウド(Google Cloud)が開催した「AI Agent Summit ’25 Spring〜AI エージェント、生成 AI でビジネスを革新〜Gemini と Google Cloud が導く成功への道筋」と題されたイベントに参加したので、お伝えします。

 基調講演では、グーグル・クラウドのテクノロジー部門兼事業開発本部執行役員である寳野雄太氏と、同テクノロジー部門のカスタマーエンジニア鈴木かの子氏が登壇。

 さらに、日本電気(NEC)の中田俊彦氏、衣料品・雑貨の企画販売を行うアダストリアの梅田和義氏、博報堂DYメディアパートナーズの篠田裕之氏が各社の具体的な活用事例を紹介しました。

 今回のイベントの中心テーマは、ビジネスの成長を加速させるための「生成AI」と「AIエージェント」の活用です。

 グーグルが開発した最先端のAIモデル「Gemini(ジェミニ)」と、そのAIを活用したグーグル・クラウドのソリューションになります。

寳野雄太氏

 寳野氏は冒頭、現在ジェミニは「Google CloudのVertex AI」上で提供されており、マルチモーダル対応(画像、音声、テキストの同時処理)やリアルタイム処理が可能であることを紹介しました。

 特に驚かされたのは「ジェミニが最大100万トークン、つまり約200万字以上のテキストを処理可能」であるという事実です。

 さらに、最大2時間の動画コンテンツの要約も可能であることが示されました。

 鈴木氏が披露したケバブ料理店のデモンストレーションは、具体的なジェミニの可能性を感じさせてくれました。

鈴木かの子氏

 ジェミニを活用することで一連の作業を記録した動画を読み込ませるだけで、細かな分析までできてしまいます。

 もちろん効率の悪い箇所などは、指摘してくれるのです。