韓国に対するトランプの恫喝外交始まる、左翼政権誕生なら半島の緊張拡大
米軍撤収・関税で恫喝、韓国は核武装ちらつかせ反発か
2025.1.29(水)
高濱 賛
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ハリスなら「穏健なディール」をしたはず
ブレイジンスキー氏は、2024年9月2日、外交専門誌「The National Interest」に論文を寄稿、その中で対北朝鮮政策についてこう主張していた。
「米次期政権は、制限された目標に向かって穏健なディールから始めるべきだ」
「民間セクターの経済活動にインパクトを与えてきた経済制裁を解除し、米軍が計画している朝鮮半島内での軍事演習の一部をキャンセルすることだ」
「その見返りとして、北朝鮮にミサイル演習を中止させることだ」
この論文はカマラ・ハリス民主党大統領候補が勝った場合を想定して書かれたもので、「女性初の米大統領は、歴代男性大統領が失敗し続けた難題を解決できるかもしれない」と期待していた。
(Would a President Kamala Harris Offer a Fresh Approach to North Korea? - The National Interest)
だが強面のトランプ氏がまた対北朝鮮外交に取り組む。
同氏は、トランプ氏にこう訴えている。
「いくつもの状況が生み出している安全保障上のジレンマをマネージするためには柔軟で先を見据えた外交を是非望みたい」
米韓で共通するのは、外交はエリートではなく、ナショナリズムに酔いしれる一般大衆。
韓国はどうなるのか。トランプ氏はあらゆるシナリオを考えて大胆かつ民衆受けする選択を選ぶことだけは確かなようだ。
たとえそれが成功するか、しないかは、別として。
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