トランプ・金正恩会談は一発勝負で決まる

 対北朝鮮外交はどうか。

 核・ミサイル開発を続ける北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記との会談を模索するとの観測も出ている。

 金正恩氏はトランプ氏に振り向いてもらいたくて(?)就任式を前に新型極超音速中距離弾道ミサイルの発射実験などに余念がない。

 だが、トランプ氏にとっては今のところ優先順位はそう高くない。

 ルビオ氏は上院外交委員会の公聴会で「核を持った北朝鮮との戦争回避の方策を再検討する必要がある」と述べ、ピート・へグセス次期国防長官(上院が指名承認するかどうかはまだ分からない)は上院軍事委員会の公聴会で「北朝鮮を絶対に核武装させない」と語気を強めた。

 トランプ氏はというと、2024年7月18日の共和党全国大会での大統領候補受諾演説でこう述べている。

「金正恩氏とはうまくやっている。彼も私に会いたがっているはずだ。一度ミサイル実験をやめたが、その後再開してしまった」

 トランプ氏は、大統領就任を前に対北朝鮮特使にリチャード・グレデル氏、国家安全保障担当副補佐官にアレックス・ウォン氏を指名した。

 2人とも対北朝鮮との接触を主張してきた「北朝鮮屋」である。

 この2人が根回しはするだろうが、トランプ氏と金正恩氏との首脳会談は一発勝負で決まりそうだ。

Trump touts ties with NK leader, signals interest in dialogue in acceptance speech - The Korea Herald