5.韓国哨戒艦への魚雷攻撃再来の危険性
北朝鮮が各種潜水艦(ロメオ級潜水艦、ミニ潜水艦、潜水艇)を整備し充実させれば、何をしてくるだろうか。
平時と有事の両方で、日米韓の軍艦や各国の民間船舶に対して密かに接近し、魚雷攻撃を行う可能性が高まる。
なぜかと言えば、北朝鮮が韓国軍艦艇に対して過去、実際に実行したことがあるからだ。
2010年3月、黄海(西海)北朝鮮との南北境界水域の白れい島付近で、北朝鮮潜水艇が韓国軍艦に接近し、魚雷を発射して攻撃した。
韓国海軍哨戒艇「天安」(1200t)船体は、突然2つに割れて沈没した。
韓国軍の調査の結果、北朝鮮軍の潜水艦(艇)による魚雷攻撃によるものであったと結論付けられた。
図2 水上艦艇を魚雷攻撃する潜水艦(艇)のイメージ
北朝鮮は、要人暗殺、日本人や韓国人などの拉致、航空機爆破、大統領官邸襲撃、韓国領土への砲撃、韓国軍艦への各種攻撃など、多くの挑発的行動を実施してきた。
潜水艦を整備したということは、潜水艦を使って新たな軍事的挑発を実施する可能性が十分出てきたということである。