北朝鮮兵士がクルスク州の集落奪還、手柄はロシア軍旅団が横取り
プーチンはクルスク州奪還よりウクライナ東部ドネツク州での作戦を優先する。「いつになったら自分の家に戻れるの」というクルスク州住民の質問に第155海軍歩兵旅団、黒海艦隊の第810海兵旅団、空挺部隊の第76、106師団、非正規部隊がクルスク州で戦っていると説明した。
「われわれは間違いなくウクライナ軍を追い出す。他に選択肢はない。正確な日付については残念ながら現時点では特定できない」とプーチンは言葉を濁した。クルスク州奪還作戦で武功を立て「数百人の死傷」(米軍高官)を出している北朝鮮には全く言及しなかった。
ロシアの軍事ブロガー(複数)によると、クルスク州プレホボ村の奪還にはロシア軍第155海軍歩兵旅団と北朝鮮軍が貢献した。あるブロガーは北朝鮮軍がロシア軍の支援なしに集落を掌握したにもかかわらず、不特定のロシア軍旅団の手柄と強調されていると主張している。
北朝鮮軍は第155海軍歩兵旅団の拠点である極東ウラジオストクを含む沿海地方のロシア軍施設で訓練を受けたとされる。「プーチンが北朝鮮軍の戦闘作戦への参加を公表しないと決めたことでロシアが北朝鮮から得られる援助の範囲が狭められる可能性が高い」(ISW)と分析する。