6.ウクライナに不可欠な4つの目標破壊

 米国のジョー・バイデン現大統領が、退陣する前にやっておくべきことは、ウクライナが有利に交渉できる環境を作っておくことだ。

 あるいは、それが達成できるための兵器、AMRAAMとATACMSを供与しておくことだろう。

 また、それらの兵器についてこれまでの使用制限を取り除き、ロシア領内にも使用可能にしておくべきである。

 新たに登場するトランプ大統領は、ウクライナにとって有利なに交渉ができるように、また、ロシアが交渉のテーブルに着くように、ロシアの4つの目標を破壊できる準備をしておくことだ。

 その4つとは、①戦闘機、②弾道ミサイル、③弾薬庫、④予備兵力(待機兵力)である。

 特に、戦闘機は短期間に製造することはできず、また特殊な部品も、米欧日から輸入しなければ完成しないので効果が大きい。
 
 ロシアが今後攻勢に出られないように、ロシアに大きな一撃を与えることが、和平交渉には絶対に必要なのだ。

 民主主義世界を守り、独裁国家の力による現状変更を許さないためにも、バイデンやトランプ大統領にこのことを切に望みたい。