株が下落しているときに金は上昇?

<S&P500とGLDの日次データ推移(2007年1月〜2024年8月29日)>

図:(株)Money&You作成
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 赤丸で囲ったところが、「リーマンショック後」と「コロナショック後」の動きです。

 株式市場が下落している時期や伸び悩んでいる時期に、金価格は上昇する傾向にあることが見て取れます。同時期におけるS&P500とGLDの日次変化率の相関は「0.05」となり、分散投資効果が高いことを示しています。

 時間を味方につけた資産形成には「株」は欠かせませんが、暴落時への値下がり耐性を高めていくならば、「金」をポートフォリオに組み込むことが一つの手であると言えるでしょう。

 金は、昔から地政学的な問題(政治・戦争・天災)や世界経済を揺るがすような事態が発生したときの資産の逃避先となっています。それが、「有事の金」と呼ばれている所以です。