次に起きる巨大地震はおそらく南海トラフ巨大地震ではない

 南海トラフはフィリピン海プレートとユーラシアプレートが出会うところですが、日本列島はさらに「太平洋プレート」と「北米プレート」を合わせて、合計4枚のプレートがぎしぎしみちみちひしめき合っているすさまじい場所で、北から南まで地震源だらけです。

 そのため、マグニチュード8以上の巨大地震は、南海トラフ以外も含めると、1年に平均0.2回という高頻度で発生しています(※2)。全地球では1年に平均1回発生しているので、巨大地震の5回に1回を日本列島で引き受けていることになります。日本スゴイですが全く嬉しくありません。

 巨大地震が1年に平均0.2回ということは、ポアソン分布で計算すると、1週間という期間に発生する確率は0.4%です。

 大事なことなので2回書きます。あなたがこれを読んだ今この瞬間から、1週間以内に日本列島のどこかで巨大地震が発生する確率は0.4%です。

 これは上で計算した南海トラフ巨大地震の単独の発生確率の4〜5倍です。

 つまり、日本列島に次に発生する巨大地震は、その震源が南海トラフである確率が20〜30%であるのに対して、南海トラフ以外である確率は70〜80%です。

 つまりつまり、次に来る巨大地震は、おそらく南海トラフ巨大地震ではないのです。