連載:少子化ニッポンに必要な本物の「性」の知識

『6デイズ/7ナイツ 配給:Buena Vista Film Distribution Co, Inc.』は1998年のアメリカ映画。アン・ヘッシュ演じる雑誌編集者ロビンとマカテア島のパイロットのハリソン・フォード演じるクインの年の差カップルが、南海の無人島からの脱出劇をコミカルに描いたアクション映画。ハリドン・フォードは私生活でも3回結婚し、現在の妻とは22歳の年の差婚である

 インド独立の父、マハトマ・ガンジーは、健康を保つために何年間もセックスから遠ざかって生活したという。

 また、何世紀もの間、キリスト教の影響を受けた欧米文化、あるいはアジアの道徳、倫理、一夫一婦制を重んじる、性に対して抑制的な文化の中において、セックスのし過ぎは、健康を損なうと警鐘され続けてきた。

 セックスは果して、本当に健康を害するものなのか。

 今日でも、セックスを控える男性が20代、30代、40代と年齢を問わずに数多くいる一方で、性的に活発な男性もいる。

若い女性を射止めている男性の心情とは

 男は誰しも若くて綺麗な女性と仲良くなりたいものである。

 しかし、そうした女性に声をかけたり、食事や酒を誘ったりするのは、容易いことではない。

 多くの中高年男性は、「断られるに決まっている」「相手にされなくて恥をかくのが関の山だ」「いい年をしてみっともない」など、若い女性に声をかけることに及び腰だ。

 今から15年ほど前、当時勤めていた出版社を退職し一人で世界を放浪していたことがある。

 その時、感じたのは外国の男性は、日本女性と近しくなるのは上手だということだ。

 海外では若い男も、年配の男も、気負ったり、気張ったりすることなく、肩の力が抜けた感じで日本人の女性に声をかけるのをよく見かける。

 そうしたことがきっかけとなり、パートナーとなった人の中には、親子ほど歳が離れた夫婦も時々見かける。

 そうした年の差カップルの日本人女性は、インドのバラナシでは夫婦で安宿を経営していたり、トルコのイスタンブールでは絨毯屋の女房に収まっていたりで、見るからに幸せそうだった。

 エジプトのハルガダのエジプト人と日本人女性の夫婦は、子供ができると母子は日本に帰り、エジプト人亭主は嫁が日本で働いて稼いだカネの仕送りを頼りにし、時々、亭主は日本に数週間呼び寄せてもらっている、などとヒモ状態なのだが・・・。

 異国で年配の男性に嫁いだ日本人女性が、幸福な人生を歩んでいるように見えるのはなぜだろう。

 一方で、日本の年配の男性は、同じように海外や国内の若い女性に、どうして気軽に声が掛けられないのか。

 その違いは女性に対する心持ちによるものではないか。

 人間の頭の中には考える、思考するという機能と、それともう一つ感情というものがある。

 頭で繰り返し考えられたことは、記憶となって蓄えられる。

 しかし、ただ考えただけでは深層意識には入らないのだが、その思考に感情が加わると熱を帯びて、思考は「念」となる。