中高年は若い女性と性的関係を維持できるか

 念願かなって、若くて綺麗な外国人女性と知り合いになれたとしよう。

 すると、ここで中高年男性の頭には、「射止めた若い女性を果してこの先、性的に満足させることができ続けられるのか」といった不安がよぎるのではないか。

 現代人はしばしば年齢に応じた性交回数を気にしがちである。

 貝原益軒は精力を体内に温存し、腎機能を保つ事が長寿の秘訣と「腎は五臓の本(もと)」を説いた。

 それによれば、腎機能を健全に保つための男女の理想的な交接回数は「20代では4日に1度、30代では8日に1度、40代では16日に1度、50代では20日に1度、そして60代では行わないか、もし体力が盛んならば1月に1度」と主張する。

 だが、それでは若い女性との性的関係を維持するのが困難ではないか。

 まずは、そういった数字にこだわる前に、性交がもたらす運動の意味や、ホルモンの分泌に目を向ける必要がありそうだ。

 私たちはいつまでパートナーとの性生活を続けられるのか。セックスが継続できる年齢は、夫婦によるだろう。

 性的な機能に支障がなければ、60代・70代でも性生活が楽しめよう。

 一方、最近では30代から性生活を卒業する夫婦も少なくない。40代以上の夫婦は半数以上がセックスレスといわれている。

 男性は40歳くらいになるとテストステロンが減少し始める。

 性的な衝動と性ホルモンの上昇カーブが一致することで、性的な強靱さが発揮されるという相乗効果が現れるのは、思春期であり、それを過ぎれば、徐々に下降線を下ることになる。

 テストステロンとは、アンドロゲンに属するステロイドホルモンで、男性における主要な性ホルモン、男性の性腺である睾丸でつくられ、精巣や前立腺などの男性生殖組織の発達に重要な役割を果たしている。

 また、テストステロンの低下は、血管を老化させることで排尿障害や勃起不全EDの原因にもなり、また心筋梗塞や脳梗塞をもたらし、メタボリックを促進させる。

 テストステロンはストレスに弱く、過度なストレスにより低下する傾向がある。