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 これは、「明日は我が身」という話である。

 フィリピンが実効支配する南シナ海の英語名セカンドトーマス礁(フィリピン名:アユンギン礁、中国名:仁愛礁)は、日本の安全保障関係者たちは「フィリピンの尖閣」と呼んでいる。やはり「自国の領土」と主張する中国との間で、日々壮絶なバトルを繰り広げているからだ。

 先月26日にフィリピン軍は、「20日に中国による海賊行為が起こった」として、中国海警局に「襲撃」された映像を公開。それを見ると、中比両国はすでに「戦争一歩手前」であることを感じさせる。

6月17日、係争中の南シナ海のセカンドトーマス礁で補給任務中のフィリピン軍に斧を振りかざしながら接近してきた中国海警局のボート(写真:Armed Forces of the Philippines/AP/アフロ)
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環境破壊の観点からフィリピンを批判

 そのセカンドトーマス礁に関して、7月8日午後に、二つの新しい動きが起こった。一つは、中国側の「意外な反撃」である。

 同日午後、中国自然資源部は『仁愛礁の違法「座礁」軍艦が珊瑚(サンゴ)礁の生態システムを破壊している調査報告』(以下、『報告』)を発表した。『報告』ではまず、セカンドトーマス礁とフィリピンの「行為」について言及する。

<仁愛礁は中国の南沙諸島の一部分である。南シナ海の東南部に位置し、海南省三沙市に属する。長い楔形をした環礁で、南北約17km、東西約5.5km。多くの口が開いていて、ラグーン(潟湖)の点礁が多い。

 1999年5月9日、フィリピンは一艘の軍艦を、岩礁の西北側のラグーンの斜面に「座礁」させた。船頭は西を向いている>