「配当利回り」の高さだけで飛びついてはいけない

 配当利回りは、株価に対して年間でどのくらい配当金を受け取れるかを示す指標です。

「年間予想配当金÷株価×100」という式で算出できます。

 2024年6月25日時点の東証プライム全銘柄の平均予想配当利回りは2.26%で、平均株価は2295円となっています。これをもとにすると、東証プライムの1株当たりの配当金は59円。つまり、一般的に取引される単位である100株を買うと平均で22万9500円かかり、配当金は5900円もらえることになります。

 とはいえ、配当金はすべての企業が出していません。配当金は企業の業績によって増減される傾向にあるため、配当金額が上がり続けている企業は業績も好調と見られ、投資に向いている銘柄といえます。

「配当利回りがいくら以上だと高配当株」という明確な基準はありませんが、3%を超えてくると高配当といわれます。

 ただし、利回りの高さだけで飛びつくのはNGです。

 配当利回りの計算式は「年間予想配当金÷株価×100」でした。つまり、株価が下がって配当利回りが高くなっている、不人気な銘柄や業績の悪化した銘柄が入っている可能性があるということです。

 配当利回りだけ見て飛びつくと資産を減らす可能性が高くなります。業績は好調なのか、財務は健全なのかの確認は必須です。