「プーチンは友人」の嘘が露呈
米国で内戦が始まることに比べれば、共和党が内戦状態に陥る可能性の方がはるかに高い。
今では同党のほぼ半分が――共和党下院議員のうちウクライナ支援に賛成したのは101人で、反対したのは112人――ウクライナの戦場よりもはるかに大きなテーマについて自分の信念や意見を固めている。
トランプもまた、黙認したことによって、そうした姿勢と無関係ではいられなくなった。
バイデンがウクライナ大統領のウォロディミル・ゼレンスキーと共謀し、2020年の米大統領選でトランプが苦戦するよう画策したとの見方は、今ではナンセンスだと受け止められた。
プーチンがもたらすリスクは誇張されている、彼は実は米国の友人だという見解も同様だ。
ウクライナに610億ドルの追加支援を行う価値があるのなら、どうしてその国が米国の民主主義の脅威になり得るのか。
ひょっとしたら、トランプは法廷にいることで視野が狭くなり、法廷外で自分が何に同意したかを理解できなかったのかもしれない。
(文中敬称略)