「プーチンがこの戦争に勝てば、(ウクライナだけでなく)我々全員が敗北する」

「プーチンが成功するか否かは、欧州および米国の安全保障にとって死活的重要性を持っている」

「ロシアがウクライナ侵略に失敗するか否かは、ウクライナのような国々が自らの未来を選択できるか否かを決める

「プーチンの試みを北京、テヘラン、平壌の指導者は固唾を飲んで見守っている」

 トランプ氏は「自分が再選されれば、ウクライナ戦争を終結できる」と繰り返し主張してきた。

 メディアは「トランプ氏の戦争終結はウクライナにロシアが占領している地域を割譲する案だ」と報じている。

トランプ氏はこの報道をフェイクニュースだ、と否定している)

米下院はウクライナ追加支援法案を可決

 キャメロン氏は、米下院の共和党がウクライナ追加支援に難色を示していることを受けて、下院共和党の政策に影響を与えるトランプ氏に直談判し、追加支援法案成立に動いてもらおうとしたのだ。

 キャメロン氏は4月9日、ブリンケン氏との外相会談後、共同記者会見に臨んだが、トランプ氏から快諾はもらえなかったことを認めていた。

 米欧メディアは「キャメロン氏の内政干渉ぎりぎりの外交官用語を酷使(Diplospeak)しての説得は失敗した」と報じた。

theguardian.com/david-cameron-trump-ukraine-aid

 ところが、それから11日後の4月20日、米下院はウクライナ追加支援法案を可決した。法案上程から約6か月後の成立だった。共和党議員は賛成101、反対112だった。

 上院も4月23日、同法案を可決成立した。上院の共和党は賛成31、反対15だった。

 下院のトランプ派議員は同氏の意向を受けて法案に反対してきたが、米議会筋によれば、「トランプ氏はキャメロン氏との会談後、明確な反対から曖昧なスタンスに変わったことが、一部トランプ派議員が賛成に回った要因」のようなのである。

thebulwark.com/congress-pokes-trump-putin-in-eye?