こう見ていくと、麻生、キャメロン氏以外は、強硬保守派政治家や独裁者ばかり。プーチン氏とは良好な関係を保っている。反移民、反LGBTQなことも共通している。

「もしトラ」というよりも「まずトラ」、いやトランプ勝利を熱望する者ばかりだ。

キャメロン氏のトランプ訪問は堂々と公表

 そうした中で、米英両国がメディアに事前事後、(麻生氏の訪問とは対照的に)堂々と公表したのがキャメロン氏のトランプ訪問だった。

 トランプ氏は4月6日、キャメロン氏とフロリダ州のマール・ア・ラーゴで夕食を共にしながら会談した。会談にはカレン・ピアス駐米英大使も同席した。

 キャメロン氏は、ワシントンでアントニー・ブリンケン国務長官と会談する前日にフロリダに飛んでトランプ氏と会った。

 首相時代からトランプ氏とはG7(先進国首脳会議)などで会っており、激しく意見対立したこともある。

 英外務省は、会談予定がリークされるやステートメントを公表。

英米両国政府の閣僚が相手国の大統領候補と共通な問題について意見交換することは、外交上の通常のエンゲージメント(約束事)の一環である標準慣行(Standard practice)だ」と説明した。

 キャメロン氏は訪米前、ウクライナ追加支援問題についてメディアに共同論文を寄稿し、こう主張していた。