2022年の有馬記念で優勝したイクイノックス(写真:伊藤 康夫/アフロ)

2023年の「有馬記念」が12月24日に中山競馬場で開かれます。国内競馬の1年を締めくくるレースとして定着し、これまでも多くの名馬たちの歴史的なレースが繰り広げられてきました。ネット投票の拡大で競馬人気は再び高まっています。そもそも「有馬記念」とはどのようなレースなのでしょうか、やさしく解説します。(JBpress)

>>ファン投票の結果や、あの有馬記念優勝馬の写真など(17点)

「有馬記念」とは?

「有馬記念」は中山競馬場(千葉県船橋市)で行われるG1の競馬のことです。G1とは、1984年に導入されたグレード制の中で競走体系上最も重要な意義を持つ根幹競走とされています。G1のレースは「有馬記念」のほか、「日本ダービー」や「桜花賞」、「宝塚記念」などがあります。

第51回有馬記念(2006年)を制したディープインパクト(写真:共同通信社)
第59回有馬記念(2014年)を制し、ガッツポーズで喜ぶ戸崎圭太騎手とジェンティルドンナ(写真:共同通信社)

「有馬記念」は中山競馬で芝・内回り2500 メートルで行われます。コーナーを何度もまわる必要のあるコースが特徴的で、馬の操縦性や騎手の戦術が求められると言われています。過去の優勝馬には2006年のディープインパクトや2014年のジェンティルドンナなど数多くの名馬たちが歴史的なレースを繰り広げてきました。

「有馬記念」の名前の由来となった、JRA理事長(当時)の有馬頼寧氏(写真:共同通信社)

 そもそも「有馬記念」は1956年に、中山競馬場の名前を冠した「中山グランプリ」として創設されました。ただ翌年の1957 年、中山グランプリ創設者であった日本中央競馬会(JRA)の有馬頼寧理事長(当時)が急逝。有馬理事長の功績を称える意味で「有馬記念」に名称を変更し、現在に至ります。