新東名高速道路上りの浜松SA。設置してまだ日が浅い最新型の最大出力150kWの急速充電器を使用するスバル「ソルテラ」(筆者撮影)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 2022年から2023年かけて、日本メーカーや輸入車ブランドから新型EV(電気自動車)が相次いで発売された。そのため筆者は取材でEVに乗る機会が一気に増えた。試乗の際には、日常生活を想定したり、または高速道路を使う長距離移動をしたりと、様々な場面でEVの実用性を検証しているところだ。

 直近では、3月中旬から後半にかけて、首都圏を出発して中京圏や関西圏を周る約1300kmの長距離移動にEVを利用した。

 そうした中で、改めて認識したことがある。

 それは、まず充電インフラを再整備することの必要性。そしてその一方で、今後は充電器の数を単純に増やしてもEV普及につながるとは限らないのではないか、ということだ。

 充電器メーカーや自動車メーカーの関係者のコメントを織り交ぜながら、EVの充電インフラの今後について考えてみたい。