では、対して男性は実際、いつまで射精できるのか。

 ある医療現場では、高齢の男性が臨終の際、何十年と寝たきりだった“息子”が起き上がり、射精したと同時に、昇天したとの話もある。

晩年の性生活に人は何を求めるのか

 性的欲求および性的機能は生命に緩やかに宿る秘められたエネルギーである。

 だが、もし晩年となり挿入がかなわなくなったとしても、貴婦人を眺めたり、淑女と話したり、裸婦に触れたいと欲する「女欲」は生涯、消えることはない。

 実際、多くの高齢男性は性行為そのものを目的に女性を求めているわけではなく、女性と会話しながら触れ合って和やかに過ごしたいと思っているというが、それは果たして本音なのか。

 江東区医師会によると、独身の高齢者は男子が約9割、女子の3割弱が異性との交際を望んでいるとの調査結果が公表されている。

 だが、現実的に異性との交際となると男子75%、女子82%が否定的であり、その理由として、「高齢なので諦める」「家族や世間体」など社会的制約があげられる。

 では海外ではどうか。

 英国BBCニュースの2018年2月の報道によると英国の慈善団体「インディペンデント・エイジ」が65歳以上の英国人の高齢者2002人に性行為について調査した結果、「もうセックスは十分経験した」と答えたのは80歳以上の6人に1人だけで「周りが思う以上に高齢者の多くが性的に活発だ」と報じている。

 晩年の性に人が求めるもの。それは「性生活の自由」といえよう。

 たとえ歳を重ね性的機能が衰えたとしても、人間の性的欲求は尽きることなく、その身体が果てるまで性的行為を渇望し続ける・・・。それが人間の性根なのだろう。

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