今回は最初に昨年11月27日に公開した私のコラム、「100歳の物理学者に学ぶ生涯現役の秘訣 レーザーの父、霜田光一の百寿を祝う」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/63039)に、シカゴ大学フェルミ研究所からお寄せいただいた、不正確な記載への修正から始めたいと思います。

「1953~54年にかけての霜田先生のお仕事がなければ、そもそもタウンズ研はメーザーの発振に成功することがなかったでしょう」は全く事実に反します。

 霜田先生がメーザーの実験を始められたのは1954年9月にコロンビア大学のタウンズ研究室に行かれてからですが、この時タウンズ研ではすでにメーザー発振に成功しており論文「Gordon, Zeiger, Townes, Phys. Rev. 95, 282L」(1954)は出版されていました。

 このご指摘を下さったのは岡武史先生、シカゴ大学名誉教授で、まさにこの1953年、学部学生であり、おいおい霜田研で研究された碩学からのご指摘、謹んで訂正させていただきたいと思います。

 JBpressの連載がシカゴ大学フェルミ研究所で碩学のチェックを受けているとは・・・。身が引き締まる思いで、身震いしてしまいました。

 本稿は、前回の轍を踏まないよう、事前から岡武史先生にご一覧をいただいて出稿しました。

 岡先生ご自身のコスミック・スペクトロスコピーのお仕事にも言及したかったのですが、「一切不要」とのご添削。

 何と清々しいことか。心に沁みる思いで校正したものが以下になります。

 以下はシカゴ大学フェルミ研究所宛にもお送りしているので、やや細かく、長文になっていますが、良心的な読者の皆さん、どうかご海容をお願いします。

 2020年11月のコラムに私が記した内容には、勇み足がありました。でもそれにはいくつか背景があるのです。