海上部分では、黄海の北方限界線(NLL)一帯を平和水域にすることが決まった。その結果、海上の境界線が消滅することになる。

 北朝鮮海軍ホバークラフト百数十隻が、1~2時間でソウル西岸まで到達でき、海からの奇襲攻撃が可能になる。

 韓国国防部の発表によれば、今年の9月に仁川空港の西、海の軍事境界線(北方限界線)に位置する咸朴島(ハンバクト)が軍事基地化されていることが分かった。

 その目的は、海上からの奇襲侵攻を支援するためのものだ。

 これらの内容について、在韓米軍への事前協議もなかったことから、米国は不快感を示した。

 韓国防衛のために米軍が存在しているのに、韓国への侵攻が容易になる事項を在韓米軍に相談することなく合意してしまえば、在韓米軍の存在意義がなくなってしまう。

 加えて、米韓合同軍事演習が大幅に縮小された。

 北朝鮮が侵攻してくるという想定で訓練を実施していなければ、奇襲侵攻を受けた場合に、効果的な防衛をすることは不可能になる。

 北朝鮮が実験する各種弾道ミサイルの成功により、北軍が南侵する場合の成功率が高まっている。

 だが、鄭(チョン)国家安保室長は国会で、「北が現在開発しているミサイル能力は我々の安全保障に極めて深刻な脅威になるとは思わない」と答弁した。