火星号と称する新たな中・長距離ミサイルの開発は、金正恩委員長が登場してからのことだ。

 金正日以前は、半島有事の際、これらの米軍戦力には何も手出しができなかった。

 現在では、米軍や自衛隊のミサイル防衛によって、北のミサイルは撃墜されるかもしれないが、ミサイルを撃ち込む実力をつけたことだけは事実だ。

 これで、増援米軍と韓国軍とを、戦力分離させる(下図参照)ことができるようになった。

増援米軍と韓国軍とを戦力分離、中・長距離のミサイル

出典:筆者作成

 今年発射した短距離ミサイルや超大型ロケットには、中露の衛星測位システムにより誘導(GPS誘導)されて飛翔する技術が搭載されている。

 つまり、高度や方向を変換して、目標に誘導し命中させることができるのだ。

 北軍は、精密誘導化されたミサイルなどで、ソウル以遠の米韓軍を先制攻撃して破壊すれば、軍事境界線を越えて攻撃する地上軍は、米韓空軍からの反撃を受けず戦えることになる。