「スターバックス」というと、何となく都会的な印象を抱く方も多いと思います。そのイメージ通り、東京都に最も多くの店舗を置くスタ―バックスですが、実は東京23区の中で唯一、荒川区にだけは店舗が存在しません(2018年2月現在)。
荒川区は、そこかしこに昭和の雰囲気を色濃く残すエリアです。日暮里駅前にはかつて、知る人ぞ知る駄菓子問屋街がありましたし、その名残か、今でも荒川や町屋を中心にもんじゃ焼き屋が多く残っています(もんじゃ焼きは昔、子どものおやつとして駄菓子屋で振る舞われていたそうです)。
そんな、少し「レトロ」な区なのですが、東洋経済『都市データパック』2017年版によれば、国税調査を基に算出された人口増加率は4.41%。全国でも39位のハイペースで人口が増えているのです。
なぜ「23区で唯一スタバがない」街に人が集まるのか、その理由を見ていきましょう。
どこへ行くにもアクセス良好、コンパクトな区ならではの魅力
荒川区の人口密度は19,132.48人/km2で、全国3位。総面積10.16平方キロメートルと、23区中最も小さい区であることも、人口密度が高い理由の一つです。
生産年齢人口比率は64.78%で全国36位。ビジネスマンも多く住んでいることが分かりますね。区内にあるJR山手線西日暮里駅から14分で東京駅に出られる上に、京成スカイライナーを使えば京成日暮里駅から最短36分で成田空港へ行けるアクセスの良さは、働き世代にとって大きな魅力なのでしょう。