今週は忽然と姿を消したマレーシア航空についての記事がトップだった。この記事から見えてくるのは、ずさんなマレーシア航空の経営である。また、マレーシア政府の出入国管理にも大きな問題を投げかけた。

戒律のあまり厳しくないイスラム国で起きた航空機失踪事件

今週のランキング
順位 タイトル
1 消えた「MH370便」で経営破綻懸念が高まるマレーシア航空の危機管理能力
2 まさに革命前夜、崩壊寸前の中国がすがる反日戦略
3 2020年前後に首都圏南部を直撃?直下型地震襲来への備えを急げ
4 抑圧がますますエスカレート、迷彩色が街を支配する中国
5 知らず知らず第2次大戦と同じ過ちを犯しつつある日本
6 失踪したMH370便副操縦士の「許されない行動」
7 失政の責任を日本に転嫁、戦争を起こしかねない周辺国、その挑発に絶対に乗ってはならない
8 韓国で今超人気のB級グルメは麻薬入り?
9 「反日ドラマには呆れるね。釣魚島問題なんてどうでもいいよ」
10 「ずるいウサギ」のような共産党幹部たち
11 アベノミクスの空振りで拡大した「双子の赤字」
12 中国の「テロとの戦い」も勝つのは困難
13 米国の力を試すウクライナ危機
14 ドイツの再生可能エネルギー法は失敗だったのか?
15 日本の右派:任務完了?
16 「米国人になる国」と「日本人として生まれる国」
17 プーチンに北方領土返還の意志はない
18 敗北のサラリーマンが“地べた”で発見した手つかずのマーケット
19 日米同盟も中国も大切にしたいオバマ政権
20 アップルにとって米国と日本は特別な市場

 マレーシアはもともと天然資源が豊かで、それを利用しつつ工業化を図り、東南アジアの中ではタイと並んで成功している国と言える。

 最近はイスラム国の中で戒律がそれほど厳しくなく、お酒を飲むのも自由などといった理由から、中東からの観光客が非常に多く訪れている。

 マレーシア航空の失踪がどのような原因だったのかまだ真相は分かっていないが、万が一テロの可能性があるとすれば、そうした管理の緩さが今後問題にされる可能性がある。

 マレーシアはほかの東南アジアの国々と違って外国人による不動産所有が可能で、日本人にとっても長期滞在先として最も人気のある国である。

 そういう“過ごしやすい国”で起きた今回の事件だけに、テロであってほしくないと思っている人は少なくないのではないだろうか。

 それ以外の記事では、中国、韓国に関する記事が相変わらず読まれている。また日米関係についても読者の高い関心が見て取れる。

 一方、ウクライナ問題はそれほど興味がないのか、13位の「米国の力を試すウクライナ危機」と17位に「プーチンに北方領土返還の意志はない」が入っただけだった。

 なお、先週に引き続き過去の記事ながら「知らず知らず第2次大戦と同じ過ちを犯しつつある日本」が非常によく読まれている。私たち日本人の心の奥深にあるものを感じさせてくれる記事だからであろうか。