今週は忽然と姿を消したマレーシア航空についての記事がトップだった。この記事から見えてくるのは、ずさんなマレーシア航空の経営である。また、マレーシア政府の出入国管理にも大きな問題を投げかけた。
戒律のあまり厳しくないイスラム国で起きた航空機失踪事件
マレーシアはもともと天然資源が豊かで、それを利用しつつ工業化を図り、東南アジアの中ではタイと並んで成功している国と言える。
最近はイスラム国の中で戒律がそれほど厳しくなく、お酒を飲むのも自由などといった理由から、中東からの観光客が非常に多く訪れている。
マレーシア航空の失踪がどのような原因だったのかまだ真相は分かっていないが、万が一テロの可能性があるとすれば、そうした管理の緩さが今後問題にされる可能性がある。
マレーシアはほかの東南アジアの国々と違って外国人による不動産所有が可能で、日本人にとっても長期滞在先として最も人気のある国である。
そういう“過ごしやすい国”で起きた今回の事件だけに、テロであってほしくないと思っている人は少なくないのではないだろうか。
それ以外の記事では、中国、韓国に関する記事が相変わらず読まれている。また日米関係についても読者の高い関心が見て取れる。
一方、ウクライナ問題はそれほど興味がないのか、13位の「米国の力を試すウクライナ危機」と17位に「プーチンに北方領土返還の意志はない」が入っただけだった。
なお、先週に引き続き過去の記事ながら「知らず知らず第2次大戦と同じ過ちを犯しつつある日本」が非常によく読まれている。私たち日本人の心の奥深にあるものを感じさせてくれる記事だからであろうか。